ギーグ・メモリーズ 4
「・・・だと思った」
俺が溜め息混じりにそう呟く。
「こりゃやってくれたな」
キルもさっきの様子とは違い、真剣な顔だ。
「ここの銀行ほぼぶっ壊されてんじゃんか・・・どんな馬鹿力だ」
「お前が言うなよ」
談笑していると一人の細い男が出てきた。
「おい!誰だテメェ等!誰の許可をもらってここに来た!」
「お前に言う必要はないね」
俺が挑発する。
キルもそれに乗ってきた。
程なくして、しびれを切らした男が襲いかかってきた。
「ふざけんじゃねぇ!ぶっ殺しt「死ね」ギャァァァァァ!」
俺のパンチが顔面に直撃。もう社会復帰も出来ないね(笑)
「て・・・テメェ・・・ボスに言いつけて「くたばれ」ギヒィィィィィ!」
今度はキルのキック。これはひどい。弱点一直線。きゅうしょにあたった!
「ぐ・・・ふっ」雑魚はたおれた! テーレッテレー♫
「遊ぶな、行くぞ」
「おいおい、待てよー」
俺が先に入る。キルも後に続く。
「これは酷い」
「そうだな・・・これは酷い」
「おい、誰だ!」
「レギオンズ∑の隊長ですよん」
キルが呟く。
「ハッ、どうだか」
どうやら少しは名のある強盗団のようだ。数は多い。
「お前等・・・外で騒いでいた奴等だな」
どうやらコイツがボスのようだ。
「そうだねー、お前らを追い出すために来たわ。」
キルも乗ってきたみたいだ。
「ザケンじゃねえ!野郎共!殺っちまえ!」
「オオオオオオオオオオ!」
取り巻きは・・・50人。フム。
「・・・ギーグ、やるか?」
「・・・ああ」
「皆殺しだ」
「寝言は寝て言えぇぇぇぇぇぇ!」
取り巻きが飛びかかってきた。
「・・・イイ度胸だなぁ、お前ら、・・・特別に」
飛びかかった男達が一瞬でバラバラになった。
「ミンチだ」
「・・・言い終わってるあいだにやってんじゃん」
キルがそうぼやく。あっちも終わったようだ。
「依頼の内容としては、生死は問わない。」
「ああ?」
「つまり、殺していいって事だ」
「・・・ふざけるなぁぁぁぁ!」
今日の任務は終わった。
報酬もいいものだった。
建物の中身については何とも言えないが・・・
「えーっと・・・やり過ぎてないよね?」
スフォルがちょっと険しい顔で言う。
「全然知らないなぁ・・・なぁギーグ?」
「ああ、全ッ然知らん。ちゃんと片付けては来たしな。
「どーだか・・・あはは(汗)」
報酬:6000万
クエスト名:強盗団を退治せよ
条件:特になし。強盗団の生死は問わない。
クエストクリア。
「あー疲れた」
俺は部屋に戻って寝ることにした。