ギーグ・メモリーズ 5
…またあの夢を見た。
何故なのだろう…
汗だくで目が覚めた。時計を見ると午前2時。
「はぁ…シャワーでも浴びよう…」
俺の朝は早い。…といってもまだまだ時間がある。
俺はシャワーをさっさと軽く浴びてもう一眠りすることにした。
「ふぅ…ん?」
ふと、布団の中の違和感に気づいた。
何 故 中 に も う 一 人 居 る ん だ オ イ ?
「…アナァァァァァァ!?」
「くっ、バレましたか」
部屋からアナをたたき出し、ようやく眠ることができる。
…といってもアナの部屋は隣でメッチャ近いのだが…
「あいつの安眠妨害も慣れたもんだなぁ…よし寝ようすぐ寝よう」
朝になって目が覚める。
時間は7時。
いつもより少し遅めの起床。
「今日は…特にやることはなかった気がするな…訓練の確認くらいか」
特別授業でもしてやろうかね、と考えていた時、
「ようギーグゥ、朝食った?」
スフォルが目の前に立っていた。
「いや…まだだな」
「じゃあ食いに行こうぜ~」
食いに行くことになった。
「ギ…ギル長…おはよう御座います…」
「は~い、いつもので~」
「はい…」
若い少年が注文を聞きにきた。だがスフォルだ。
わかっているのだろう…
少年よ、絶対このようになるなよ…
「食ったねぇ~」
「匂いが凄いぞ…俺も辛いの食ったっちゃ食ったが…お前ほどでもないな」
のんきに話して居たとき、
「ギーグ・デュランダル様にお客様です」
放送が聞こえた。
「あ…行って来るわ」
「はいよ~」
そこには、思いがけない訪問者が居た。